皆様こんにちは。仙台市蒸気機関車C601保存会です。
今年も8月9日に、仙台市社会福祉協議会様主催「2025夏のボランティア体験会」を実施いたしました。募集は中学生以上を対象にし、高校生9名の方が応募してくれました。はじめに自己紹介と参加の志望理由を伺い、保存会からはC601が仙台市に保存された経緯や蒸気機関車の歴史や仕組み、保存伝承していくことの大切さや難しさについてスライドを用いて説明させていただきました。そのあと実際に機関車に触りながら、車両の各部や運転の仕方の説明、安全保護具を装着して機関車の上に乗り、清掃をする際の様子を疑似体験していただきました。
昨年からボランティア体験会を実施し、今回で2回目ではありますがどのくらいの方に興味をもっていただけるか不安でもあり、分かり易く伝わるか、学生の皆様にボランティア体験会を通し興味を持っていただけるかそわそわしていましたが、多くの方にご参加いただけて良かったです。
参加者の皆さんは、実際にSLに乗られた経験はなかったものの、イベント列車で走った機関車をみた事があった方や幼い頃から近くにSLが保存されていて、家族や友達と遊んだり見に来たりという思い出や親しみがあったり、鉄道が好きで何か自分も鉄道に関する事をしてみたいという方もいて、このSLのことをもっと知りたい、これからも守り後世に伝えてゆきたいという想いを感じました。
実車を前にした体験では機関車の運転席から見える視界の狭さや計器類の数の多さ、走るために行う動作の多さに驚いたり、当時の話に感銘を受ける学生もいました。機関車上部に上がって清掃体験の際には初めに安全装備のヘルメット、安全帯、手袋を着用し使用方法の講義を受け機関車に上がっていただいたのですが、初めて使用する道具に機関車の上部にあがる初めて尽くしの体験に皆興味津々。すこしドキドキしつつ上り機関車の大きさや景色に驚いてた様子でした。参加した学生の皆様の表情から新鮮な体験でとても良い経験になったのがうかがえました。
宮城県内含め近年では保存から年月が経過した保存機関車達が解体か保存かの岐路に立っているのが現状です。残念ながら解体となる機関車もありますが、多くの人の思いと行動により一時荒廃した機関車が整備され奇麗な姿を取り戻し愛され続ける機関車もいます。この体験を通して保存している理由や思いを知ってもらえたら良いな、共に残し伝える活動ができるといいなと思います。この先にSLを遺しつづけていくため、彼らのような若い人たち含め多くの人のアイディアを活かし、鉄道のように繋がりともに活動をしていきたいと思います。









